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しんこのお仕事日記

白泉社のシルキーや秋田書店のフォアミセス、デジールなどで細々と漫画を描いているたなかしんこのお仕事(と、漫画、映画、ダイエット、スケート) 日記です

「沈底魚」 曽根圭介 
第53回 江戸川乱歩賞受賞作

「天路」 宗田理
 殺人を犯した少年が 少年院をでてからの話。
 罪を犯すということ、それを背負ってその後の人生をどう生きるかということを描いた作品。
 主人公の少年が 恩人である若い女性教師を殺した理由というのがどうも私には最後までわからなかったです。
 そのせいか・・・あまり共感できなかった。

「藁の盾」 木内一裕

 幼女二人をいたずらして殺した殺人犯の男の命に、殺された幼女の祖父が10億の懸賞金をかけた!
 男の命をねらう人々からその男を守ることになった主人公のSPは・・・
 
 なんとも魅力的な設定でスピーディに展開する物語。
 作者は なんと あの漫画家さんですよ!デビュー作。

「水の中の犬」 木内一裕

 同じ作者さんの第2弾。
 探偵とやくざが魅力的です。
 
「田村はまだか」朝倉かすみ

 40歳をむかえた男女が同窓会の夜、まだやってこない小学校の同級生の田村を待っている。
 なんだか じんわりとしみてくるような話。
 
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仕事中はさすがにあまり本は読めなかったのですが、それでも少しずつ読んでました。

「風が強くふいている」三浦しをん

今回のイチオシは スケートクラブの先輩が「一瞬の風になれ」がおもしろかったのならこれもきっと面白いらしいよ、とすすめてくれたこの本。

箱根駅伝に参加する大学生たちのお話です。
登場人物がみんなキャラがたってる!いいやつだ!
「走ること」の描写もいい!
読んでいて幸せになる作品でした。私も こんな読んだ人を幸せにする話が描きたいと、ものすごく前向きな気持ちになれた一冊でした。
漫画化もされているので そちらのほうも読んでみたいな。
どんなにがんばっても才能がある人には叶わないことを知りつつも それに打ち込まずにはいられない人たちの描写に 私は特に共感しました。
私は漫画の神様には愛されていないかもしれないけど、それでも私は描き続けることしかできないんだ・・・と。
うん、つい自分におきかえて考えてしまうような作品でした。


「ジェネラル・ルージュの凱旋」 海棠尊
同業者の 上田愛子(仮名)ちゃんが 「速水先生がかっこいいの~~~ん」とはあとをとばしながら大プッシュしていたので読んでみました。

この作品と対になる「ナイチンゲールの沈黙」が私的にはいまひとつだったのでそんなに期待しないで読んだのですが・・・
速水先生かっこいいよ!!!愛子ちゃん、うたがってごめん!すごいよ!いい!!
こんな男が白衣ひるがえして歩いていたらもう!!

ストーリーは 「“将軍(ジェネラル)”の異名をとる、救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという。高階病院長から依頼を受けた田口は調査に乗り出す。」という内容です。
ストーリーもおもしろかった。
私もオススメです。


「パーフェクトリタイア」藤堂志津子

帯によると
「孤独だけど、幸せだった。幸せだけど、さみしかった」
オーバー40の女性たちの心情を鮮やかに描いた傑作短編集

新聞の書評を見ておもしろそうだったのと、この帯に惹かれて読みました。
某編集さんから「うちはこれから40歳をターゲットにした作品を載せたいと思うんですよ!」と言われていたのでネタ探しの期待もこめて。

さらりと読めたけど、ちょっと枯れているというか 達観しているというか・・・。
藤堂さんの別の作品集のほうが面白かった・・・。


「本日サービスデー」 朱川湊人

以前「花まんま」がとても気に入ったので、新聞の書評に載っていたこの本を注文して読みました。
面白かった!
藤堂さんが描く中高年の女性より、朱川さんが描く中年のおっさんに共感してしまいました(#^.^#)


「重力ピエロ」 伊坂幸太郎

これは本屋大賞の何位かにはいっていたので じゃあ読まないと、というつもりで読みました。
物語の着地点が見えない感じと 文体になれないのとで 最初はちょっと読みづらかったのですが
この兄ちゃんも弟も お父さんもいい人だ!
特にお父さん。
ときどき弟が引用するガンジーの言葉というのも興味深いものが。




忙しい、仕事しなきゃといいつつ・・・それでも今週読んだ本のメモ

「悪人」 吉田修一
 新聞の書評でものすごく褒めてあったので ぜひ読みたいと思っていた本。
 面白かった!
 新聞連載していた作品を 加筆したという作品だけど、ぐいぐいひきこむ展開は新聞連載ということもあるのかな。
 淡々とした視点で語られる登場人物たちにいつしか惹かれ、共感する。 

「僕たちのミシシッピ・リバー 季節風・夏」 重松清
 12編の短編集。
 切り取られた風景が みんな 懐かしく 切なくて いとおしい。

「陰日向に咲く」 劇団ひとり
 大槻ケンヂ 山田宗樹 恩田陸さんの3人の推薦文が帯についている!映画にもなった作品。
 5本の作品の書き下ろし。
 ものすごく期待して読んだ・・・のは失敗だったかも。
 先入観なしに読んだら ちょっとしゃれてて面白い、と素直に思えただろうに残念。

「不連続の世界」 恩田陸
 『月の裏側』の塚崎多聞が再登場!・・・と帯にあったのだけど、読んだはずの『月の裏側』で多聞がどんな活躍をしたのか思い出せずに残念。再読してから読むべきだったかな。
 なんだかちょっと不思議な話。

 
今週読んだ本のメモ
「氷の華」 天野節子
 夫の愛人を毒殺した妻と、彼女を追い詰める刑事の話。
 
 これがデビュー作の作者は1946年生まれ。
 デビュー作とは思えない 力量の持ち主、という評判どおり 楽しめました。

 けれど 残念だったのは主人公の妻が 「氷の華」というよりは ただ「人をみくだしている、人間的に薄っぺらい女」というふうに描かれていたこと。

 彼女が それでも抗いがたいくらいの魅力の持ち主だったら おいつめられていく彼女に感情移入してもっとはらはらしながら読めたのに・・・。

 でも 作者のねらい、というか作品の意図はそういうところではないのだろうけど。



「新世界より」上下 貴志祐介
 キターーーー!!
 待ってました!貴志祐介さんの新作!(といっても発行から1年以上たっているのをようやく読んだわけですが)、期待どおりにおもしろかったです。

 主人公 渡辺早季 が 過去を振り返って語る、という形をとっているので 早季は 生き残ったということがわかっていて 読むのですが それでもとにかく はらはらどきどき。

 日高ごろうさん(すみません、ごろう、の ご の字が変換できないのでひらがな)が番組でものすごくほめていた作品です。

 とにかく 読んでみてください。



「狐火の家」 貴志祐介
 「硝子のハンマー」に登場した弁護士純子あんと防犯探偵榎本が登場する4つの作品。

 普通におもしろかったです。

 でも 貴志先生の作品だと 「すごくおもしろい」ことを期待するので ちょっと残念。



「魔王」 伊坂幸太郎
 ドラマになった作品かと 勘違いして読み始めましたが、全然違いました。

 なんというか 不思議な作品。

 「ひたひたと忍びよる不穏と、青空を見上げる清清しさが共存する、圧倒的エンターテインメント!」と帯に描いてあったのですが そういう感じ?

 「呼吸」のなかの ムッソリーニに処刑後のエピソードの語られ方に共感。

あとは 資料本を何冊か。
午後からまた図書館へ行きます。
予約していた本が準備できたというメールがはいったので 今日はこれから図書館へ行ってきます。
次に描く漫画のための 歴史本です。

次に描く漫画は実は戦争がらみの話なので これから資料をたくさん読むことになりそう。


ついでに読み終わった本だけ返すので ちょこっとメモ。

「死神の精度」伊坂幸太郎
 ”クールでちょっとズレてる死神がであった6つの物語”
 面白かった!話のすじ、そのものが面白い。「そうだったのか」と作者のしかけに心地よくだまされたり納得したり。

「風の部屋」 藤堂志津子
 娼夫を買おうと決心をする女。その彼女の前にあらわれた男性は・・・。
 う~ん、いろいろ考えながら読ませる話だったのだけど、つい思ってしまったことは・・・「この主人公ってつまり、ダメンズウォーカーだ・・・」