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しんこのお仕事日記

白泉社のシルキーや秋田書店のフォアミセス、デジールなどで細々と漫画を描いているたなかしんこのお仕事(と、漫画、映画、ダイエット、スケート) 日記です

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2007年本屋大賞第一位の作品です。
第28回吉川英治文学新人賞作品でもあります。

ずっと読んでみたいと思いつつ・・・高校生の男の子が短距離走に打ち込む話・・・というあらすじを読んで「「高校生の男の子の話に共感して読めるものだろうか」となんとなく読むのを先延ばしにしていました。

で。読んでみて。

面白かった!

1(イチニツイテ) 2(ヨウイ) 3(ドン)・・・という3冊に分けられたけっこう長いお話を 「このまま読み終わりたくない」と途中で思うほどに幸せに読み進めました。

物語のはじめは、主人公の神谷新二は中学生。サッカーのクラブチームにはいってがんばってはいるものの、あまりぱっとしません。兄の「健ちゃん」は将来のJリーガー候補という選手であるのに比べてなんとなく 行き詰まりを感じています。

その新二が 友人の 一の瀬連 といっしょに ふとしたきっかけから 高校で陸上部に入り、短距離走を始めます。
100M 200M そして400Mのリレー。

練習を重ね、少しずつタイムを縮め 大会に出場し 緊張のあまり失敗したり 勝利の喜びを味わったり・・・
物語は淡々と進みます。
主人公の家庭は ごく普通の家庭。主人公は兄の才能に対して尊敬とあこがれは持つけれど、それはたちの悪い「ねたみ」までねじれてはいかず、両親も この兄弟をそれぞれ普通に愛しています。

部活では ほのかな恋と 普通のオトコノコっぽい友情。
部活の先生も 「彼の歴史」はあるけれど、それをことさら強調したり、背負ったりすることもなく・・・
「等身大」の登場人物たちが 普通にがんばっている姿が とても心地よい作品でした。

スラムダンクをちょっと思い出しました。
一の瀬連は ちょっとルカワっぽいかも。
主人公の神谷も ちょっとだけ花道に似ている・・・かも。

それから リレーって、すごくおもしろいものなのだなあ、とあらためて北京オリンピックでのリレーを思い出したりもしました。


読み終わって 
ああ面白かった!!!!
・・・と思う一方 私も こんなふうな話を描きたいとか、人物キャラが立っている理由を分析したりしてしまう自分がいます。

作者は陸上未経験者で 何年にもわたって 取材をして この作品を描いたということらしいです。
(巻末に取材協力してくれた方にお礼の言葉が載っていました)
納得。
練習の様子や細かい描写にとても説得力があって物語りを奥深いものにしていると思いました。

ぜひ おすすめの作品です!



蛇足でつけたし。
私も 負けない作品を描いてみたいです。






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